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【備忘録】20年ぶりの円安でリスク管理の大切さを実感する

トラリピをやっている方は実感していると思いますが、ここ2ヶ月の間ずっと円安が止まりません。

4月28日には、米ドル/円が一時131.303円へと上昇しました。なんと、2002年4月以来となる20年ぶりの高値です…。

これは日銀が指値オペを毎営業日実施すると決定したことと、黒田総裁が「円安が全体として日本経済にプラスとの評価は変えない」と語ったことが起因しています。

円安がどこまで続くかわかりませんが、自分の備忘録として4月29日時点の状況を書いていきます。

1.どのぐらい円安になったか

USD/JPYの日足チャート

上記の画像は、マネースクエアのUSD/JPYのチャートです。

チャートを見ると、3月7日から現在まで右肩上がりで上昇を続けています。

3月1日の最安値は114.746円。そこから約2ヶ月後の4月28日には、最高値131.303円を記録しています。なんと2ヶ月で16円以上の円安になりました。

2002年4月以来の1ドル130円超え。トラリピを設定する時に、リーマンショックは考慮しても20年以上前までレンジに含める方は少ないのではないでしょうか。

USD/JPYの月足チャート

私なら2007年・2015年の最高値から、1ドル125円をレンジ上限にしていると思います。現在の価格は上限から6円以上乖離しているので、ロスカットあるいは損切りもやむを得ない状況になっているでしょうね。

2.Twitterの損切りorロスカット報告

円安が進んだ2022年4月に、Twitterでトラリピの損切りorロスカットをツイートしていた12名を調べてみました。

自分で決めたラインで損切りした方がいましたが、どちらかというと泣く泣く損切りされた方が多かったです。損切り額は3万円から400万円超まで。運用額が大きい人ほど、損切り額も大きくなります。

泣く泣く損切りされた方は、下記のどちらかに当てはまっていました。

①利益重視で仕掛けるレンジが狭い

②ロスカットレートを決めていない

どちらも増える評価損と維持率の低下に精神が耐えきれなくなるようです。20年ぶりの円安で、今後も円安が進む可能性がある現状に心が折れてしまうのもわかります…。

ここだけの話、私はドル円の裁量取引で35万円以上の損を出しています。

3月に115円でショートを仕掛けていたところ、急上昇により22万円以上の損を出しました。そこで止めればよかったのですが、「損失を取り戻さないといけない。125円だし下がるだろう」という理由でショートを仕掛けて13万円以上を焼かれました…。

人生初のまとまった損失で心が折れ、今後は裁量取引をしないと決意。トラリピとトライオートの利益で相殺できるのが唯一の救いです。この損失が確定するまでの心理状態というのは、体験してみないとわかりませんね。

インフルエンサーのあっきんさんも警告をしてくれています。損失を体感した今は身にしみるツイートです。

3.円安シフトで円安対策

ロスカットにならないようにする場合、入金して耐える方法が一般的です。ただ、資金がなく入金できない方もいると思います。そこで、入金しなくとも円安に対応する方法を、インフルエンサーの鈴さんが考案されました。

鈴のトラリピ設定の円安シフトを前倒し(鈴さん)

保有するクロス円売りと同量のドル円買いを設定することで、損益を固定化する手法です。売りのマイナススワップの軽減も期待できます。追加資金はいりません。(可能なら資金追加が推奨されています。)

デメリットは、証拠金増加により維持率が低下すること。また、急に円高になった場合、ロスカットされる可能性があることです。

トラリピ鈴 円安シフトの代替案(Onyさん)

保有するクロス円売りの現在レートを含むように、同量のクロス円買いの1円レンジトラリピを設定する手法です。

両建てのため維持率低下を防ぐことができ、マイナススワップの軽減も期待できます。円安シフトと違い、損益は固定できません。

4.まとめ

2022年3月から4月の円安の状況をざっくりと書いてみました。

4月28日に記録した20年ぶりの円安。この急激な円安で、私を含め損を出した方がたくさんいました。こういったイレギュラーがあるのが為替です。ただ、損失を出すと懐が痛むだけでなく、心理的な負担もかなりのものです。リスクを取りすぎないように運用するのが大事ですね。

円安総裁こと黒田日銀総裁。この人がいる限り円安は変わりそうにないですね。5月の米国FOMCでは利上げが濃厚ですし、今後も利上げしていくと見込まれています。これ以上、円安にならないことを願うばかりです。

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